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代り映えのない日々が続いて

20代後半、社会人数年目。毎日が職場と自宅の往復で、出会いどころかまともな生活さえ送れない日々が続いていました。しかし疲れ切っていた僕には、改善しよう!とか休みの日に普段と違った行動をしてみよう!とかポジティブに考えることさえできなかったんです。とにかく消耗していく毎日にへとへとでした。

そんなある日、いつものネットサーフィン中に、普段から無視していた出会い系サイトのバナーに目が留まりました。僕は出会い系が怖いと思っていたため、ほとんどは接触してこなかったのですが、もう2週間ろくな休みがもらえない状況が変に後押ししてくれて、お昼休みのコーヒーを飲みながらさっさと登録していました。

プロフィールを登録して、簡易プロフィールを閲覧して、ここから先は有料。掲示板には無料投稿可能。そんな機能でした。
僕は、あわよくば東京都足立区でのセックス体験談の種ができたらいいな、なんて淡い期待も持っていませんでした。誰でもいいから、異性とおしゃべりしたい。そんな童貞みたいな気持ちだったんです。

数週間は、登録した手前、サクラみたいな人から沢山メッセージが届きましたが、いまいちピンとくるものはありませんでした。それでも、世の中にはこんなに色んな男女がひしめき合って、寂しい思いをしているのかと思うと、なんだかホッとしたのを覚えています。

また数日が経ってから、一人の女性が目に留まりました。その方は趣味が似ていて、僕が読んだことのある本の話題を投稿していたりと、親しみを覚えました。思い切ってメッセージを、それもかなり腰の低いメッセージを送ってみたのですが、すぐに返事はありませんでした。

僕は結局、朝から深夜まで、上司に小突き回されて、東奔西走する日々に引きずり戻されていきました。
一カ月程度経ってから、その返事は来ました。簡単な挨拶と、本の話に共感してくれて嬉しい。といった他愛もないメッセージでした。たったそれだけなのに、僕はとても嬉しくて、わくわくしたのを覚えています。見知らぬ人と、見知らぬまま、つながった感覚と言いますか。この広い世界で、僕のような何でもない存在を認知してもらえたことが嬉しかったんです。

ええ。疲れていました。願望も自己肯定感も最低値を記録していました。でも僕はやってみて良かったと思っています。即物的な、たとえば付き合う、とか結婚、とかではないですが、今もゆるいやり取りは続いています。来週は知り合って半年記念ということでいよいよ会う約束もしました。逆に照れ臭いですが、楽しみです